「高校生等奨学給付金」という名の支援金があります。

前回の就学支援金は「授業料に充てる」ものですが、高校進学は授業料以外に本当にいろいろとお金がかかります。授業料がなんとかなったとしても、そちらがキツいというご家庭も多いのでしないでしょうか。そこで、この「奨学給付金」です。授業料以外に対する給付金です。ですので、学校経由ではなく直接保護者の口座に振り込まれます。

また、就学支援金同様、私立高校だけでなく国公立に進むご家庭にも給付されます。

こっちの制度は知らなかったという人もいらっしゃるのではないでしょうか。

ただし、これは生活保護世帯、住民税非課税世帯を対象にする制度なのですべての方に支給されるわけではありません。ですが、就学支援金とは大きく違った申請方法なのでその意味も込めてお知らせしていきたいと思います。

何が決定的に違うかというと、就学支援金は高校が主導で申請方法をリードしてくれますが、こちらは各ご家庭が自分で書類を取り寄せ、自分で役所に届けなければいけません。

公立では対象生徒が多い可能性もあるので、学校からお知らせがしっかり届くと思います。

ですが、私立高校によっては学校がその存在を知らせてくれない場合もあります。

私立高校に入れるくらいなら生活保護や非課税なんてないでしょと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、公立第一志望だったけれど惜しくも私立という子もいますし、何より経済状況はいつどうなるかわかりません。自然災害大国日本に住んでいる以上、例えば台風の災害にあって何もかも失う可能性は誰にだってあります。

ましてや、今年はこのコロナ禍です。おもわぬ収入減もあるでしょう。まさかうちが…ということが起こっているご家庭もあるのではないでしょうか。

ですが、お金がないのは罪ではありません。捨てる神あれば拾う神あり。これは権利です。正々堂々と権利を行使しましょう。

文部科学省の通達はこちら ↓ 。ぜひご一読ください。

https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/mushouka/1344089.htm

さて、この奨学給付金についてまとめてみます。

①対象は生活保護世帯、住民税非課税世帯。

②すべてご自分で申請する。学校は積極的でない場合が多い。

③必要書類は「申請書」の他に「在学証明書」と「課税証明書」などの証明書。

これらはすべてご自分で用意しなければいけない。誰もやってくれない。すべて自分で動く。

マイナンバーカードがあると手続きはぐっと楽になる自治体もある。学校によっては在学証明書の発行に日数がかかる場合があるのでお早めに。

④給付金なので返済する必要はない。

⑤申請先は学校ではなく都道府県。市町村ではなく都道府県。

場合によってはお役所仕事バリバリの縦割り自治体にお住みの方は市町村に問い合わせも「わからない」なんていう寒~いお話も有り得る。書類提出は郵送でも可能なので都道府県にお問い合わせを。

⑥前日の就学支援金は学校が受け取りその差額が保護者口座に振り込まれるが、この奨学給付金は保護者の口座に直接振り込まれる。授業料以外の教育費を支援する制度なので、教科書や通学費用などにあてるためである。

⑦状況によって金額が異なる。生活保護と非課税でも異なるが、国公立と私立、全日制と通信制、第一子と第二子以降でも大きく異なる。

⑧申請方法も都道府県によって異なる。

ですので、か・な・ら・ず、お住いの都道府県にお問い合わせください!

⑨肝心の支給時期だが、これもまた多くの都道府県で6月申請、給付は12月である。

制度上様々な事情があるのはわかるが、もう少し早くならないだろうかと思う。

なお、国はマイナンバー登録を強力に推し進めるが、こちらはマイナンバーを持っていても自治体によってはすべて書類を取り寄せ、それから郵送というなんともアナログな方法を取り続けるところも少なくない。いったい何のためのマイナンバーなのかと摩訶不思議な気持ちになる。

おおまかに列挙しましたが、とにかく「ご自分で申請する」。

これが最大のポイントです。

では、もう少し早く支援してくれる制度はないのか・・・というと…

これが実はあるんですねー。ただし、自治体によります。

ここ相模原市では「相模原市奨学金」というものがあって、額は大きくありませんが(20,000円)なんと入学支度金として年度初めに支給されます。さらに、修学資金として第1期、第2期、第3期の年3回に分けて支給されます。12月前に何回かの支援があります。これは大きいですね。ただし、これも申請時期が大切です。入学支度金に関しては中学3年生時に申請しなければいけません。申請しないと入学前には給付されません。市内在住で生活保護を受けていなければ海外の方でも支給されます。

https://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/kurashi/kosodate/teate_josei/1017541.html

(それにしても、多くの自治体のHPがいまだSSLになっていないのはなぜだろう・・・)

このような制度を設けている自治体もあれば、まったくないところもあります。

大切なことはご自分で動くこと。

学校や役所に問い合わせれば今まで知らなかったことが出てくる可能性があります。場合によっては申請時期を過ぎてしまって・・・なんてことも有り得るのでぜ・ん・り・ょ・くで動いていただきたいですね。

使えるものはすべて使う、貰えるものはすべていただく。

受験前も最後は神頼み!? それでいいんです。

神様だろうが仏様だろうが我が子ための使いまくる!

この精神でいきましょう!

では、次回予告。準備しろ準備しろというが、「ないものはない」時はどうすればいいの?

実に本質的な問いです。

そこで、資金をかき集めるいくつかの方策を私が知る範囲でお知らせいたします。

ご参考になれば幸いです。